アニメーションとともに歩んで、はや半世紀。
制作の現場では、数多くの作業がデジタル化され、スタジオの風景も様変わりいたしました。
けれども、私たちの根底に流れる想いは変わりません。
“人間性の涵養に寄与するアニメーション作り”
創業者・本橋浩一は、世界中の人々へ優れたアニメーションを届け、感動をもたらし、心を育てたいという願いを胸に、作品づくりに励みました。
『世界名作劇場』シリーズや『ちびまる子ちゃん』をはじめとする150を超える作品の一つひとつに、その想いが込められています。
その想いは受け継がれ、私たちの道標になっています。
果てしなく広がる景色に心を奪われ、目を伏せたくなるような悲しみに胸を締めつけられる。
そんなひとつひとつの感情が、やがて心の奥深くに染み入り、静かに、確かに、人を育ててゆくのだと思います。
それは、子どもだけではなく、思春期を迎えた若者にも、そして大人たちにも等しく訪れるもの。
人の心を耕し、そっと寄り添い、明日を照らす。
それがアニメーションの力だと、私は信じています。
アニメーションは、国境や言葉の違いも越えて、人々の心に届く“世界の共通語”となりました。
夢や希望、そして大切なことをそっと伝えてくれる、そんなかけがえのない表現です。
時代が変わっても、作品に込められた想いは色あせることなく、人から人へと静かに受け継がれていきます。
私たちはこれからもアニメーションという表現を通じて、皆さまの心に深く残る物語をお届けしてまいります。