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【2008年03月 バックナンバー】



第13話 「失ったもの残ったもの」


(2008年03月30日)

01.jpg恐ろしい揺れがようやくおさまり、あたりを見回すと村のあちこちから煙が上がっていた。家族が心配になったポルフィは一目散に家へと駆けて行くが、やっとの思いで辿り着いた家は瓦礫の山となりすっかり変わり果てていた。ポルフィは必死に家族の名前を叫びながら瓦礫をどかし続け、いつしか気を失ってしまう。目を覚ましたポルフィがいたのは、救護所になっている教会の中だった。たくさんのケガ人を見て、改めて恐ろしさに身を震わせるポルフィ。眠っているミーナとようやく再会したが、クリストフォールとアネークのことは分からないままだった。そして訪ねてきたバーンズに海辺に連れだされポルフィは、父と母の死を告げられるのだった。

第12話 「運命の日」


(2008年03月23日)

01.jpgポルフィの待ちわびていた真っ赤な給油機がいよいよパタゴス大ステーションに運ばれてきた。期待に胸が膨らませながら、クリストフォールは「いつか大きな車でみんなでヨーロッパ中を旅行しよう」と、家族みんなに約束する。朝食の仕度をしていたアネークは、井戸が使えなくなっていたことに気づく。ザイミスの家でも同じように井戸が使えなくなっていたが、ザイミスは訪ねてきたポルフィとミーナにできあがった天使の人形を見せる。不器用なザイミスのために、ポルフィは人形を仕上てあげようと家に持ち帰ることにする。ステーションにもどると、タンク用の穴を固めたコンクリートに大きな亀裂が入ってしまい、ポルフィは修理を頼みに行くことになった。その途中、黒い服の老人ダモンと出会ったポルフィは、教会への道を訪ねられて案内する。ダモンはみちみち、亡くなった人達を祀るイコンの箱のことを話すと、ポルフィに案内のお礼にと一枚のイコンを差し出した。

第11話 「ポンプとアイスクリーム」


(2008年03月16日)

01.jpgスミスから預かった子供たちの写真を持って、バーンズ大尉がパタゴス家にやって来た。写真を見ながら、米軍基地内で食べたアイスクリームのことを思い出す食いしん坊のポルフィにあきれるミーナ。ポルフィはザイミスから生まれてくる赤ん坊のためのペンダントの作り方を教える約束をするが、いよいよ始まったガソリンスタンドの建設の手伝いに夢中になり、約束を忘れてしまう。慌てて家に戻ると、アネークが氷を使って子供たちにアイスクリームを作ってくれていた。ミーナに促されて、ザイミスに約束を忘れたことを謝るポルフィ。仲直りしながら作ったアイスクリームは、基地で食べた時よりずっとおいしいものになった。そして屋根裏部屋で、ミーナの描いた天使の絵をもとに、ポルフィとザイミスは一緒にペンダントを彫るのだった。

第10話 「夏の一日」


(2008年03月09日)

10.jpgアメリカ軍の車が修理に立ち寄るようになり、忙しくなったパタゴス大サービスステーション。ポルフィも父を手伝おうとするが、朝寝坊してしまう。そんな中、基地で出会ったジョンとトムが父スミスに連れられてパタゴス家に遊びにやって来た。クリストフォールは忙しい仕事の手伝いを止め、一緒に遊ぶようにポルフィを送り出してくれた。興味津々で屋根裏部屋に上がるジョンとトムに、飛んできたアポロを紹介するポルフィ。おやつの後、庭でキャッチボールに熱中していると、通りかかったザイミスも一緒になってすっかり打ち解ける。ジョンとトムにアメリカのことを教えてもらったり、川で釣りをしたりと楽しい時間を過ごす子供たち。丘の上の木に登り、シミトラ村の美しい風景を眺めていると、別れの時間がやってくる。ミーナは4人の男の子達をスケッチし、その絵をジョンとトムにプレゼントした。帰り際、スミスが今日のお礼に子供たち全員を写真に撮ってくれるのだった。

第9話 「新しい世界」


(2008年03月02日)

09.jpgアポロの鳴き声に目を覚ますと、ポルフィは家のベッドで寝ていた。ポルフィに向かって走ってきた車は、バーンズ大尉のジープだったのだ。夜中に道に飛び出した理由を聞かれ、ポルフィはクギのことを正直に告白した。ポルフィの反省する姿に、バーンズはこの場をとりなして、クリストフォールに車の調子を見て欲しいと頼むのだった。バーンズはクリストフォールの丁寧な仕事ぶりと、アネークのおいしい朝食に感心しながら基地に帰っていった。ポルフィの気持ちを知ったクリストフォールは、一緒に乳しぼりをしながら、いつかガソリンスタンドを作ろうと二人で誓う。そんなある日、バーンズ大尉からアメリカ軍の指定修理工場をやってみないかという誘いの手紙が届く。ポルフィとミーナは父と一緒に、わくわくしながら基地を訪ねて行く。