第33話 「傷だらけの少年たち 」


(2008年08月17日)

33.jpg新しく着いた活気のある街で、辺りを見回していたポルフィは車の横でタイヤを蹴っているおじさんを見かける。突然声を掛けてきたポルフィを男の人は始め警戒していたが、ポルフィが見事に車の故障を直すと無礼をわびて食事に誘ってくれた。急いでいるポルフィはせっかくの誘いを断り、早々に街中でミーナを探し始める。そんなポルフィを物陰から少年グイードがじっと見つめていた。ポルフィに声を掛けお菓子を分けてくれたグイードは、旅の理由を聞いて、少々強引にポルフィからミーナの写真を取り上げると一緒に歩き出す。道々グイードの身の上を聞いたポルフィは、グイードも同じように両親を無くしていたことを知る。夜が近づき、グイードはポルフィが行くあてを決めていないことを知ると、自分の住処に来るように誘い、朽ち果てた建物にポルフィを連れて行く。そこは、同じように親を失ったたくさんの少年たちが暮らす場所だった。