第22話 「線路はつづくよ」


(2008年06月01日)

22.jpg小さな駅のホームで、ポルフィは楽しそうな家族連れや旅行者を寂しさを感じながら眺めていた。やって来た電車に乗ろうとすると、元気な少女がポルフィを押しのけて先に入っていってしまう。ポルフィは少女にあきれながら続いて車内に入ると、中年の夫婦の隣の席を譲ってもらう。窓から見えるイオニア海の美しい眺めや一面のひまわり畑に見とれるポルフィ。いつの間にか寝入ってしまったポルフィは、ひまわり畑にいるミーナの夢を見る。終点についても目を覚まさないポルフィを起こしてくれたのは、さっきのおてんばな少女だった。デイジーと名乗った少女は、父親に会いに行くために一人旅をしていると話す。ポルフィが自分も妹を探していることを伝えると、デイジーはどんどん周りの人にミーナの事を聞いてくれた。ポルフィはそんなデイジーの活発な姿に、ふとアレッシアのことを思い出すのだった。